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【討論】「配偶者を優遇する相続法制」 吉田修平氏、倉持政勝氏

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【討論】
「配偶者を優遇する相続法制」 吉田修平氏、倉持政勝氏

倉持政勝弁護士

 --配偶者の貢献を反映させるために、亡くなった人の財産を夫婦が協力して築いた「共有財産」と婚姻前から持っていた「固有財産」に分け、配偶者の取り分は前者を多く、後者を少なくする案も出ている

 「理論的には妥当で分かりやすいが、実務の立場からすると、実際にできるかが心配だ。共有財産か固有財産かの区別が難しい。銀行口座の中の現金を『共有』と『固有』に線引きして管理する人はいないだろう。相続紛争がさらに複雑化、長期化する。現行の『配偶者は2分の1』は簡明で分かりやすく紛争を早期に解決できるメリットがある。実質的な妥当性か、簡明さかを国民が選択する必要がある。パブリックコメント(意見公募)で傾向を調べるはずだが、前者をとるなら紛争の長期化を覚悟しなければならない」

 --親の介護を相続に反映すべきか

 「親の介護をするのが遺産分割の前哨戦となり、親の取り合いにならないか。それが国民感情にあっているか。親の面倒をまったくみてない子はいないだろうし、その際は親の要介護度も考慮しなければならず、ますますもめるだろう」

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