産経ニュース

【討論】「配偶者を優遇する相続法制」 吉田修平氏、倉持政勝氏

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【討論】
「配偶者を優遇する相続法制」 吉田修平氏、倉持政勝氏

倉持政勝弁護士

 --妻が家事などの家庭生活を支えてきた努力を遺産分割に反映させようという案もある

 「食事や洗濯、掃除、育児をこなす妻がいてこそ、夫が外で働いて財産を築いたという部分はあるだろう。画一的に『配偶者には2分の1』とするのでなく、実質的公平性を考えて遺産を分割する“納得できる相続”を目指すべきだ。相続でなく“争続”といわれて久しいが、形式的に処理しようとすることのひずみが出ているのではないか。画一的な商品を大量消費する時代から何事もオーダーメードの時代になっている。逆に、『後妻業』という言葉があるように、再婚して間もない後妻が遺産の2分の1を相続するのは納得がいかないという子供たちもいるはずだ」

 --高齢化社会の中で、親への介護の負担も大きくなっている

 「現行法では、通常期待される程度を超える“特別の寄与”に該当すれば、遺産分割に反映することができるが、WTでは他の相続人に比べて介護の負担が大きい人に寄与分を認める制度が議論されている。これも“納得できる相続”を実現するいい機会だ。そうすれば、子供たちの間で親の介護を押しつけあうような事態も避けられるだろう。相続の権利を行使するためには、子供として親を療養看護する義務を果たすという考え方もある」

このニュースの写真

  • 「配偶者を優遇する相続法制」 吉田修平氏、倉持政勝氏

「ニュース」のランキング