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【番頭の時代】第3部(5)「オグシオブーム」の仕掛け人 日本バドミントン協会・今井茂満専務理事

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【番頭の時代】
第3部(5)「オグシオブーム」の仕掛け人 日本バドミントン協会・今井茂満専務理事

バドミントンの女子ダブルスで一時代を築いた小椋久美子(左)と潮田玲子(奈須稔撮影)

 バドミントン日本リーグ実行委員長の今井茂満(65)=現日本協会専務理事=は、居酒屋でいつものフレーズを口にした。

 「おい宇治、あの2人、絶対にお前のところで獲れよ」

 三洋電機スポーツ推進部で、バドミントン担当部長として主にスカウト業務を担当していた宇治収(65)=現大阪府協会常務理事=にも異論はなかった。

 「あれ、ええよな。2人で売り出せば、絶対に人気出るよな」

 こんなやりとりは1度や2度ではない。同じ年で、選手時代からウマが合った今井と宇治。顔を合わせれば、決まって「あの2人」の話になった。平成12年のことという。

 小椋久美子と潮田玲子。ジュニアの強化合宿で、当時高校1年生の2人にダブルスを組ませたところ、上級生ペアに勝ってしまった。実力もある、将来性もある。何よりも、そろってルックスがいい。

 昭和40年代、日本には相沢マチ子、竹中悦子という人気と実力を兼ね備えた世界女王ペアがいた。以前から「バドミントンが注目されるにはああいうペアがいなきゃ」と考えていた今井にとって、掘り出し物ともいえる2人との出会いは「絶好のチャンス」。ダブルスの方が世界に近い。小椋と潮田をペアとして強化し、日本リーグの顔にしたい。その思いが実業団最強チーム、三洋電機への猛プッシュにつながった。

 宇治の努力もあって、2人は平成14年、三洋電機に入社。2年目からダブルスに本腰を入れた小椋と潮田は、ほどなく「オグシオ・ペア」として世に認知されるようになった。

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