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【アジアの目】どうするロヒンギャ族難民 困惑するマレーシア、インドネシア 背後に難民ビジネス

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【アジアの目】
どうするロヒンギャ族難民 困惑するマレーシア、インドネシア 背後に難民ビジネス

上陸を待つロヒンギャ族の親子。インドネシアとマレーシアは現在、漂流している約7000人のボートピープルの一時収容を表明したが、それ以上の受け入れは表明していない=インドネシア・アチェ沖(ロイター)

 「いったい、われわれにどうしろと言うんだ」。マレーシアの政府高官は、ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャ族と、増え続けるバングラデシュ人のボートピープルへの対応について、AP通信の取材に、いらだちを隠さなかった。

 イスラム教を国教とするマレーシアは、これまで多くのロヒンギャ族の難民を受け入れてきたが、余りにも多くのボートピープルが押し寄せるため、ここに来て方針を転換、上陸させずに送り返すようになった。これに対し、欧米や国連など国際社会からの批判が強まっていることへの不満だ。

増える経済難民

 インドネシアとマレーシアは20日、約7000人のボートピープルの収容を表明したが、あくまで、第三国定住か母国への送還かが決まるまで1年間の臨時措置に過ぎない。マレーシアのアニファ外相は会議後、「東南アジア諸国連合(ASEAN)の問題ではなく、国際社会の問題だ」と述べ、国際社会からの支援と協力がなければ、問題は解決できないとの立場を強調した。

 29日にはタイのバンコクで関係国を招いて、ボートピープルの問題を話し合う国際会議を開くが、会議には当初、出席を拒んでいたミャンマーも20日、参加を表明した。しかし、あくまで会議でロヒンギャ族という単語は使わないという条件つきだ。

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