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【安保改定の真実(4)】暗躍するソ連・KGB 誓約引揚者を通じて反米工作 岸内閣を“核”で恫喝 

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【安保改定の真実(4)】
暗躍するソ連・KGB 誓約引揚者を通じて反米工作 岸内閣を“核”で恫喝 

晴海で初のソ連商工業見本市が開催された=昭和36年8月、晴海

 外事課ベテラン捜査員はある夜、KGB要員が都内の神社で日本人の男と接触するのを確認した。男の身元を割り出したところ、シベリアに抑留された陸軍将校だった。男は後に大企業のトップに上り詰め、強い影響力を有するようになった。佐々は当時をこう振り返った。

 「誓約引揚者は社会党や労組などに相当数が浸透していた。安保闘争は『安保改定を阻止したい』というソ連の意向を受けて拡大した面は否定できない」

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 昭和32(1957)年6月の第34代米大統領、ドワイト・アイゼンハワー(アイク)と岸の会談は、日米同盟の絆を内外に印象づけたが、ソ連は危機感を募らせた。鳩山や第55代首相の石橋湛山が対米自主路線を掲げて、ソ連に好意的だっただけになおさらだった。

 もし安保条約が改定され、日本の再軍備が進めば、オホーツク海~日本海~東シナ海を封じ込めるように「自由主義圏の鎖」が完成する。それだけは避けたいソ連は日本人の“核アレルギー”に目をつけた。

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