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【安保改定の真実(4)】暗躍するソ連・KGB 誓約引揚者を通じて反米工作 岸内閣を“核”で恫喝 

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【安保改定の真実(4)】
暗躍するソ連・KGB 誓約引揚者を通じて反米工作 岸内閣を“核”で恫喝 

晴海で初のソ連商工業見本市が開催された=昭和36年8月、晴海

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 昭和31(1956)年10月19日、第52~54代首相の鳩山一郎が、モスクワでソ連首相のブルガーニンと共同宣言に署名し、日ソの国交が回復した。

 これを機に、ソ連は在日大使館や通商代表部に諜報機関兼秘密警察の国家保安委員会(KGB)要員を続々と送り込み、政財界や官界、メディアへの工作を続けていた。昭和32(1957)年2月に岸信介が第56代首相に就任した後は動きを一層活発化させた。

 警視庁外事課外事1係長だった佐々淳行(84)=初代内閣安全保障室長=は100人超の部下を指揮してKGB要員の行動確認を続けていた。

 当時、警視庁が把握したKGB要員は三十数人。その多くが3等書記官など低い身分を偽っており、驚いたことにトップは大使館付の長身の運転手だった。

 KGBの工作対象は政界や労組、メディアなど多岐にわたったが、佐々はシベリアに抑留され、ソ連への忠誠を誓った「誓約引揚者」との接触を注視した。シベリアで特殊工作員の訓練を積みながらも帰国後は口をつぐみ、社会でしかるべき地位についたところでスパイ活動を再開する「スリーパー」である可能性が大きかったからだ。

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