産経ニュース

【安保改定の真実(2)】動き出した岸信介 「経済など官僚にもできる。首相ならば…」 ダレスに受けた屈辱バネに

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【安保改定の真実(2)】
動き出した岸信介 「経済など官僚にもできる。首相ならば…」 ダレスに受けた屈辱バネに

人類初の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げを前に最後の仕上げをする旧ソ連の技術者(NASA提供)

前のニュース

 スプートニク・ショック後、第34代大統領、ドワイト・アイゼンハワー(アイク)は戦略転換を迫られた。アイクはもともと、米軍の通常兵力を削減し、余った予算をICBMやSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)など戦略兵器の開発・増強に回す「ニュールック戦略」を進めていたが、この動きをさらに加速。63年までにICBMを80基に増やす計画も130基に上方修正した。

 そしてアイクは同盟国との関係強化にも躍起になった。

 わけても日本の戦略的重要性は抜きんでていた。日本海を隔ててソ連、中国、北朝鮮など東側陣営と対峙(たいじ)しているからだ。

 駐日米大使のジョン・アリソンは、ダレスに「日本は独ルール地方と並ぶ工業地帯であり、もし共産主義勢力に乗っ取られれば、われわれは絶望的な状況に陥る」と報告していた。

 にもかかわらず、日本には、冷戦下の切迫した国際情勢を理解する者はほとんどいなかった。政界は数合わせの政局に明け暮れ、メディアも安全保障や軍事には無知だった。大統領特別顧問のフランク・ナッシュはこう例えている。

のニュース

このニュースの写真

  • 【安保改定の真実(1)】ホテル地下の極秘核シェルター アイクが恐れた米ソ核戦争 「共産主義者はサーベルを鳴らし続けた…」
  • 【安保改定の真実(1)】ホテル地下の極秘核シェルター アイクが恐れた米ソ核戦争 「共産主義者はサーベルを鳴らし続けた…」

「ニュース」のランキング