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【朝鮮半島ウオッチ】米大使襲撃事件で露呈した韓国の“脆弱統治” 米国か中国か、揺れる「朴槿恵外交」

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【朝鮮半島ウオッチ】
米大使襲撃事件で露呈した韓国の“脆弱統治” 米国か中国か、揺れる「朴槿恵外交」

 同盟国で大使がテロに襲われるという前代未聞のリッパート駐韓米大使襲撃事件は、北朝鮮シンパの社会浸透を放置してきた韓国社会の脆弱(ぜいじゃく)性を白日の元にさらした。事件後、世論は急速に保守に揺り戻し、朴氏の支持層が戻り支持率が約10%近く上昇するという現象もおきた。事件について韓国は「極端な反米主義者の悲劇的な事件」と平静を装うが、背景には反米感情を許してきた政権の態度があり、背後には北朝鮮の影もちらつく。米国はそんな朴槿恵氏の統治力を見極めようとしている。(久保田るり子)

事件は「北朝鮮の国家テロ」の可能性も

 リッパート米大使を襲った金基宗容疑者には5年前、重家俊範・駐韓日本大使(当時)にコンクリート片を投げつけた逮捕歴がある。この日米両大使の襲撃事件には共通点が指摘され、捜査当局が注目しているという。

 韓国紙「朝鮮日報」によると、米大使襲撃前、北朝鮮の宣伝サイト「わが民族同士」が「(米大使の)命を絶つべきだ」と扇動していた。これは5年前の重家大使襲撃事件でも共通で、同サイトは「日本の反動に鉄槌(てっつい)を下すべきだ」と繰り返して述べていたという。さらに、事件後、同サイトは金容疑者の実行を「南側の民心の反映」などと褒めたことも5年前と共通していた。当局は北朝鮮がサイトを使って大使襲撃を指令していた可能性を捜査している-という。

 金容疑者は訪朝歴が7回あり、死去した金正日氏の焼香所設置を試み捕まったほどの従北派(言いなりの北朝鮮信奉者)で反米主義者である。訪朝の同行者にはその後、スパイ容疑で逮捕された者もいた。

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