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【日本の議論】「交通事故減少」「若者貧乏化」が弁護士を干上がらせる? 弁護士懲戒「過去最悪」の背景

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【日本の議論】
「交通事故減少」「若者貧乏化」が弁護士を干上がらせる? 弁護士懲戒「過去最悪」の背景

日本弁護士連合会が入る弁護士会館。弁護士の懲戒処分が初めて100件を超え、対策に頭を悩ませている=3月12日、東京・霞が関(小野田雄一撮影)

 高中副会長は預かり金着服が多くなっている背景について「昔は預かり金に手をつけてしまった弁護士でも、仕事が多かったので報酬で穴埋めでき、発覚しづらかった」と指摘。さらに「弁護士は難関の司法試験に合格したというプライドが強い一方で、競争社会に慣れていない。弁護士には定年がないので、いつまでたっても仕事が来ると勘違いし、老後資金を蓄えない弁護士も多い。そうした中で生活費や事務所維持費が不足して、不正を働いていまう」と分析した。

 その上で高中副会長は不祥事根絶対策として「仕事が来なくなったら競争社会に負けたということ。その場合は潔く事務所を閉めて引退するなど、エリート意識を捨てることが必要だ。ハッピーリタイアできるよう、若いうちから老後資金をためておくよう意識改革を促すこともひいては不祥事対策につながるだろう」との考えを示した。

 弁護士の不正を追及する市民団体の市井信彦代表(60)は「弁護士会の監督機能が働いておらず、複数の弁護士会で監視し合うなど、弁護士業界の抜本改革が必要だ」と話した。 

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