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【番頭の時代(2)】「私に売れない物はない」“地球救う”夢かなえる「営業力」 ユーグレナ(下)

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【番頭の時代(2)】
「私に売れない物はない」“地球救う”夢かなえる「営業力」 ユーグレナ(下)

ユーグレナのマーケティング担当取締役・福本拓元氏

 壮大なビジョンと世界最先端の技術力があっても、売れなければビジネスは成り立たない。

 「私は営業で世界一を目指している。私に売れない物はない」

 ユーグレナのマーケティング担当取締役を務める福本拓(たく)元(ゆき)は、初対面の出雲充(同社社長)にこう大見えを切った。平成16年7月、中国・青島で開かれたベンチャー企業の交流会でのことだ。

 創業準備を進めていた出雲にとって、どうやってミドリムシを使った商品を売るかが懸案だった。家業のクロレラ栄養補助食品販売で実績を上げ、中国で製造工場の新設を検討していた福本の営業力は、魅力的だった。

 「ミドリムシは『虫』だと思われていて、なかなか商品を買ってもらえない。あなたの腕試しにはぴったりだ」

 挑発的な出雲の言葉に、福本は「偉そうなやつだ」と思った。

 中国から帰国後、出雲はユーグレナの設立に参加するよう再三、福本を口説いた。だが、福本はなかなか首をたてに振らなかった。出雲は本人の承諾を得る前に、福本を役員にすえた創業企画書の印刷を始めた。それを聞いて、福本もついに折れた。

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