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「農業ロボット」で未来を耕す 遠隔操作で完全自動化 コスト低減で実用化に道

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「農業ロボット」で未来を耕す 遠隔操作で完全自動化 コスト低減で実用化に道

タブレット端末の操作により自動運転するロボットトラクター=平成26年12月8日、札幌市(西村利也撮影)

 日本の農林水産業の現場に、IT(情報技術)化とロボット化の波が押し寄せている。無人で農作業をするロボット農機やITと連動させた漁業などの技術開発が進めば、生産効率は飛躍的に高まる。少子高齢化に伴い就労人口が減少する中で、技術革新が日本の第1次産業の未来を左右する。

自動作業するロボット農機

 雪が積もり始めた札幌市内。北海道大学構内の広大な実習農場で、トラクターが畑を耕していた。トラクターの運転席には誰もいない。タブレット端末を手にした学生が、そばでトラクターの作業を監視しているだけだ。このトラクターは衛星利用測位システム(GPS)による位置情報を使い、自動運転で農作業を行う「ロボット農機」だ。

 農地の地図を元に、作業内容を指定すれば、自動で農機が作業を行う。農業の自動化を研究する北海道大学の野口伸教授は「誤差±5センチでの作業精度を実現する」と自信をみせる。田植え機やコンバインなど他のロボット農機の開発も進んでおり、複数を同時に使用すれば「作業効率は3倍以上に高まる」と試算する。

低コストで導入可能

 実際に農家が導入する際のネックとなるのが農機のコストだ。野口教授らは、既存の農機にGPS受信機とコントローラーを組み込むことで、低コスト化を図った。現在は、1台につき約300万円で農機をロボット化できるという。

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