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【島が危ない 赤サンゴ 迫る群影(4)】中国密漁船とイタチごっこ 「尖閣との二正面作戦」で海保の警備手薄 「自衛艦派遣で領海断固守れ」の声も

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【島が危ない 赤サンゴ 迫る群影(4)】
中国密漁船とイタチごっこ 「尖閣との二正面作戦」で海保の警備手薄 「自衛艦派遣で領海断固守れ」の声も

漁業法違反容疑で船長が逮捕された中国漁船(手前)と海上保安庁の巡視船=13日、小笠原諸島沖(同庁提供)

 「領海で勝手に密漁している中国船をなぜ逮捕しないんだ」

 海上保安庁の広報部門がある東京・霞が関の合同庁舎3号館11階の一室。小笠原諸島(東京都)周辺で中国漁船によるサンゴの密漁が横行し始めた9月中旬以降、職員たちは抗議電話への対応に追われていた。

 9月15日に17隻を数えた中国漁船は10月30日にはピークの212隻に。その後は減少傾向にあり、11月12日には117隻にまで減ったが、13日には再び増加して145隻となった。「領海外に中国漁船を追い出しても、また戻ってくる」(海保幹部)というイタチごっこが続く。

 取り締まりが難航しているのは海保が十分な巡視船団を送り込めないためだ。昨年度末で保有する120隻の巡視船のうち、東京から南に千キロ以上離れた小笠原諸島周辺に投入できる船は、航続距離の長い54隻の大型巡視船に限られる。

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領海警備に全国から十数隻の大型巡視船を振り向けているため、小笠原諸島沖に出せるのは「せいぜい2、3隻程度」(関係者)とされる。サンゴ密漁への対応が長引く中、海保幹部はつぶやいた。

 「尖閣との二正面作戦は厳しい」

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