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【日本の議論】地元島民「中国になめられっ放し。撃て」 尖閣、小笠原“二正面作戦”に苦慮する海保…サンゴ密漁船団は中国政府の先兵か

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【日本の議論】
地元島民「中国になめられっ放し。撃て」 尖閣、小笠原“二正面作戦”に苦慮する海保…サンゴ密漁船団は中国政府の先兵か

違法にサンゴ漁をしたとして、横浜海上保安部が中国人船長を逮捕した中国漁船(右上)。手前は海保のボート=10月30日、東京・小笠原諸島沖(横浜海上保安部提供)

■「海外なら威嚇射撃も」 取り締まり態勢に怒り

 中国人船長を相次いで逮捕しても、中国密漁船団が一向に減らない現状について、地元島民やサンゴ販売業者は憤りを募らせている。

 「昔はミッドウェー島(米領)周辺でサンゴの密漁をしていた外国船舶は米側から威嚇射撃を受けたものだ。日本もそれぐらいしないと中国の密漁船団を追い払うことはできない。このままだとなめられっぱなしだ」

 古参のサンゴ販売業者は海外の領海警備の厳しさを引き合いに出し、抑止効果の低い海保の取り締まりをやり玉に挙げた。

 威嚇射撃については、海上保安庁法で「外国船舶が再三の停止命令にも応じず逃走を続けている場合で、他に手段がない場合に限り、武器の使用ができる」と規定されているが、主な対象は国籍不明の不審船であり、中国漁船への威嚇射撃が適用される可能性は低い。

 海保は10月以降、外国人漁業規制法違反(領海内操業)容疑で中国人船長1人を逮捕し、横浜まで漁船とともに移送しているが、排他的経済水域(EEZ)で逮捕した中国人船長4人については、漁業主権法に基づき罰金相当の担保金を支払う保証書が提出されたため釈放している。ただ、釈放後の消息は不明で、海保幹部は「そのまま周辺海域で密漁を再開している可能性もある」と話す。

 無法地帯と化す小笠原・伊豆諸島周辺。小笠原村議会の佐々木幸美議長は、島の前で堂々と行われる中国漁船によるサンゴの密漁について、こう悔しさを口にした。

 「十年以上前に台湾の密漁船団に荒らされた漁場がやっと回復したと思った矢先に、今度は中国船団に根こそぎやられた。被害は30億円以上になり、もう小笠原周辺でのサンゴ漁は終わりだろう」

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