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【日本の議論】「アマゾンが牙をむいてきた」怒る日本の出版社…契約内容で取引各社を“格付け”、アマゾン優位の関係に懸念

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【日本の議論】
「アマゾンが牙をむいてきた」怒る日本の出版社…契約内容で取引各社を“格付け”、アマゾン優位の関係に懸念

緑風出版など3社はアマゾンへの出荷停止を続ける。書店チェーンの有隣堂(本社・横浜市)は3社の書籍を販売する応援フェアを計10店で行った

 ネット書店最大手のアマゾンと出版各社との軋轢(あつれき)が相次いで表面化している。自社に有利な条件で契約した出版社の電子書籍を優先的にPRする手法が「不公平だ」と反発され、学生限定で行っている本のポイント還元サービスは再販制度をめぐる論議に。巨大書店の影響力拡大が招いた衝突は、消費者へのサービス充実と文化の質をいかに両立させるか、という古くて新しい問いを投げかける。(海老沢類)

不透明な評価基準

 「いよいよ牙をむいてきたな、という感じ」。出版界に広がるアマゾンへの警戒心を、ある関係者はそんな言葉で表現する。

 火種の一つが今年春から夏にかけて、アマゾン側が各社に契約をもちかけた電子書籍販売の「優遇プログラム」だ。電子書籍の品ぞろえや販売手数料の多寡などをもとに契約社を、上からプラチナ、ゴールド、シルバー、ベーシックの4ランクに“格付け”。上位になれば同社サイトのさまざまなセールやプロモーションで優遇される仕組みで、今夏に導入された。アマゾン・ジャパンは「個別の契約内容に関わるコメントは控えたい」(広報担当)としているが、ランクを決める評価基準の不透明さに大手からも批判が噴出。下位ランクの社にはアマゾン側から売れ行きに関する細かい情報提供がなくなることが示唆されていたことも反発を招いた。

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