産経ニュース

【開発ヒストリー】パナソニック史上最高傑作の炊飯器 IH式に三洋の可変圧力技術を融合

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【開発ヒストリー】
パナソニック史上最高傑作の炊飯器 IH式に三洋の可変圧力技術を融合

検討を重ねる炊飯器の設計技師たち=神戸市西区のパナソニック家電カンパニーのアプライアンス社(頼光和弘撮影)

 パナソニックの「“Wおどり炊き”スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器」シリーズが、かまどで炊いたようなおいしいごはんができると好評だ。旧シリーズの最上位機種と比べて平成25年度の売上高は前年度比3割増を記録。6月に発売した最新機種も順調に販売を伸ばしている。パナソニック史上最高傑作といわれる炊飯器が産み出されるまでには紆余曲折(うよきょくせつ)があった。

「いい加減融合せえ」

 「一緒になったんやから、いい加減融合せえ」。

 3年前、家電カンパニーのアプライアンス社トップを務めるパナソニックの高見和徳常務(現・専務)は、炊飯器開発チームを一喝した。高見氏は、パナソニック傘下に入った三洋電機の技術を融合した新製品開発を再三促していたが現場が動かず、しびれを切らして雷を落とした。

 電磁力を用いて釜全体を加熱するIH式で元祖のパナソニックと、圧力式の元祖の三洋。両社の製品は炊飯器市場でシェアを争う最大のライバル関係にあった。M&A(企業の合併・買収)で「同じ釜の飯を食う」間柄になったとはいえ、現場の意識は一朝一夕には変わらない。「上層部から言われ、何度か検討したが、商品性はないとほったらかしにしていた」と、調理ソフトチームの加古さおりチームリーダーは当時を振り返り、苦笑いする。

このニュースの写真

  • パナソニック史上最高傑作の炊飯器 IH式に三洋の可変圧力技術を融合
  • パナソニック史上最高傑作の炊飯器 IH式に三洋の可変圧力技術を融合
  • パナソニック史上最高傑作の炊飯器 IH式に三洋の可変圧力技術を融合

「ニュース」のランキング