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【日本の議論】子供の声は「騒音」か…脅迫、訴訟、保育所そばに「ドクロ」「般若」の看板まで

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【日本の議論】
子供の声は「騒音」か…脅迫、訴訟、保育所そばに「ドクロ」「般若」の看板まで

 「子供の声がうるさい」-。保育所や公園で、近隣住民とトラブルになる例が後を絶たない。今月上旬には手斧を持って、園児の保護者を脅した容疑で、東京都内の男が逮捕された。防音壁を設置したり、遊びの時間を短くしたりと対応を迫られる保育所も少なくないが、専門家からは「子供の育成を阻害する」との指摘もある。東京都は子供の声も「騒音」の一部としている全国でも珍しい条例の見直しを始めたが、果たして行方は…。

「園児うるさい」「首切るぞ」

 「夜勤明けで帰ってきても、子供の声がうるさくて眠れない」

 都内の保育所近くのアパートに住む30代の男性はそうこぼす。「自分も子供だったことを考えれば、無理はいえないが…」というものの、寝不足は深刻で引っ越しも検討しているという。

 保育所や学校、公園で遊ぶ子供の声をめぐり、近隣トラブルに発展する例が相次いでいる。東京都が今年3~9月、都内62区市町村にアンケートをした結果、平成20年度以降、住民から苦情を受けたことがある自治体は計42団体で、全体の約7割を占めた。

 夜勤明けで眠れない▽定年後を静かにすごそうと思ったのに台無しだ-といった意見が多いといい、子供の声のほか、太鼓をたたく音や野球ボールの打音など多岐にわたる。

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