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「1冊も本を読まない」…47・5% 文化庁調査で「読書離れくっきり」

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「1冊も本を読まない」…47・5% 文化庁調査で「読書離れくっきり」

ノーベル文学賞の発表を前に、村上春樹氏の著作専用コーナーを設けた都内の書店。村上作品の人気の陰で、実は1カ月に1冊も本を読まない人が日本人の半数に上っている=10月9日夜、東京都世田谷区のTSUTAYA三軒茶屋店(栗橋隆悦撮影)

村上春樹氏に続け

 読書習慣の定着については、国も積極的に取り組んでいる。とくに子供たちの読書活動について文部科学省は「言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないもの」(同省ホームページ)と強調。平成14年以降、3次にわたり「子ども読書活動推進基本計画」を策定し、家庭における読み聞かせ教育の推進や、小・中・高校での朝読書の普及、公立図書館の整備などに努めてきた。

 だが、インターネットをはじめとするさまざまな情報メディアの発達・普及により国民の生活環境が変化し、読書習慣が定着するどころか、ますます読書離れが進んでいるのが実情だ。

 文化庁の調査とは別に、全国学校図書館協議会が平成24年度に実施した学校読書調査によると、1カ月に1冊も本を読まない子供の割合は、小学生で4・5%、中学生で16・4%、高校生で53・2%と、年齢が高くなるにつれ読書離れが顕著になっている。

 こうした中、文部科学省では読書習慣の定着に向けた新たな施策を検討している。小学校時代は本を読んでいたのに、高校になるとなぜ読まなくなるのか、原因分析の全国調査を年内にも実施し、新たな施策に反映させる方針だ。

 文科省幹部は「たんに本を読めというだけでは、定着にはつながらない。読書によって人生が豊かになるという実感を持たせ、自ら進んで読書するような環境づくりを、官民が連携して進める必要がある」と話している。

 村上春樹氏に続く日本人作家のノーベル文学賞候補を今後も生み出せるかどうか、読書習慣の定着がカギを握りそうだ。

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