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沖縄県の翁長知事、辺野古埋め立て承認「撤回」表明…知事選へ「最後のカード」も工事中止効果は疑問

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沖縄県の翁長知事、辺野古埋め立て承認「撤回」表明…知事選へ「最後のカード」も工事中止効果は疑問

記者会見する沖縄県の翁長雄志知事=27日午前、沖縄県庁 記者会見する沖縄県の翁長雄志知事=27日午前、沖縄県庁

 沖縄県の翁長雄志知事が27日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐり、埋め立て承認の撤回に向けた手続きに着手するよう県担当部局に指示した。翁長氏にとって撤回は11月18日投開票の知事選をにらんだ「最後のカード」だった。

 「本当に傍若無人な、これまでの工事状況だった」

 翁長氏は27日の記者会見で、辺野古移設工事を進める政府を批判した。だが、埋め立て承認の撤回で工事が止まる期間は短く、知事選前に辺野古での土砂投入が行われる見通しだ。

 翁長氏を支持する県政与党の中には、知事選直前に撤回に踏み切り、工事を止めた状態で選挙戦に臨む案も取り沙汰された。革新系県議は「選挙期間中に工事が行われていたら県民に諦めムードが広がり、『だったら政府に近い候補がいい』ということになりかねない」と語る。

 しかし、翁長氏を取り巻く状況はこうした戦術をとることを許さなかった。政府との対決を求める基地反対派の一部が、埋め立て前の撤回を求めたからだ。

 「あなたたちは法律、条文に縛られすぎている」

 「沖縄の先輩として悲しい。体を張ってダンプを止めたことがあるのか」

 今月13日、県庁には社民党参院議員だった山内徳信氏ら市民団体幹部が押しかけ、県担当者を約5時間にわたり問い詰めた。県がこの日に辺野古埋め立て区域の希少サンゴ移植を認めたことに対し、「辺野古移設を認める行為」と憤った。17日には知事室があるフロアに座り込み、埋め立て承認の即時撤回を求めた。

 移設反対派の「期待」を裏切ることは翁長氏の致命傷になりかねない。実際、山内氏は「沖縄に新基地を作らせないというのが翁長知事の信念だが、一向に具体的な動きが出てこない。沖縄県民は失望しつつある」と語った。

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