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安倍晋三首相訪露、プーチン氏と21回目首脳会談へ あと3年、北方領土解決へ正念場

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安倍晋三首相訪露、プーチン氏と21回目首脳会談へ あと3年、北方領土解決へ正念場

ロシアへ出発する安倍晋三首相(左)と昭恵夫人=24日午後、羽田空港(宮崎瑞穂撮影) ロシアへ出発する安倍晋三首相(左)と昭恵夫人=24日午後、羽田空港(宮崎瑞穂撮影)

 ただ、日露関係の現状は厳しい。プーチン氏はウクライナ南部のクリミア半島併合やシリアへの介入など、強硬的な外交政策で求心力を維持しており、北方領土問題でも日本に簡単に譲歩はできない。一昨年12月に合意した北方四島での共同経済活動の前提である「日露双方の法的立場を害さない特別な制度」の設計が進まないのは、ロシアの慎重姿勢の表れだ。

 日本が配備する地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」に対しても、ロシアは米国のミサイル防衛(MD)網の一環だとして反発する。日本は「ロシアを含む周辺国に脅威を与えるものではない」(河野太郎外相)と説くが、米国への不信感は根強い。

 ただ、ロシアは経済低迷が続いており、日本の経済協力を得て成長軌道に戻したい思惑もある。サンクトペテルブルクで開かれる欧州向けの国際経済フォーラムに、初めて日本の首相を招待したのもそのためだ。先進7カ国(G7)の一つである日本との親密ぶりを示し、国際的孤立を回避する思惑もある。

 外務省幹部は「最後は両首脳の政治決断しかない」と話す。日本は医療・エネルギーなどロシアが望む幅広い分野での経済協力で実績を積み上げた上で、安倍首相とプーチン氏との個人的な信頼関係をテコに、平和条約締結交渉に向けた議論を加速させたい考えだ。

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