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【正論】巧妙な北の戦術に攻勢をかけよ 拓殖大学総長・森本敏

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【正論】
巧妙な北の戦術に攻勢をかけよ 拓殖大学総長・森本敏

拓殖大学総長・森本敏氏(荻窪佳撮影) 拓殖大学総長・森本敏氏(荻窪佳撮影)

 北朝鮮には非核化だけでなく弾道ミサイル開発・生産・配備の廃棄も追求されなければならない。核弾頭でなくても弾道ミサイルに化学・生物兵器が搭載されてダムの水源や人口密集地に投下されたら核兵器と同様の被害が起こる。北朝鮮の弾道ミサイルが完全に廃棄されるまでミサイル防衛システムを万全の状態にしておくことは、国防上当然の措置である。

 深刻な安全保障問題を対話や外交交渉で解決するやり方は望ましい。しかし、現実に核兵器や弾道ミサイルが開発・生産・配備されている状態に変化が見られないのに、対話や交渉に対する期待や希望だけで国家の安全保障や防衛を進めるわけにはいかない。

 最近の報道によると、北朝鮮が2月にプルトニウム生産を再開したともいわれている。北朝鮮の核兵器や弾道ミサイルの廃棄について具体的な措置がとられ、検証されることを確かめつつ政策を進める必要がある。現実を直視しつつ、最大限の圧力と制裁をかけ続けてきた日本の対応が適切であったことは、いずれ証明されるであろう。(拓殖大学総長・森本敏 もりもとさとし)

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