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【正論】巧妙な北の戦術に攻勢をかけよ 拓殖大学総長・森本敏

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【正論】
巧妙な北の戦術に攻勢をかけよ 拓殖大学総長・森本敏

拓殖大学総長・森本敏氏(荻窪佳撮影) 拓殖大学総長・森本敏氏(荻窪佳撮影)

 しかし、会談が実現するのであれば北朝鮮の非核化が合意され、検証可能な核廃棄が確実に履行されることを期待したい。一方的に援助や支援だけが約束されることや、安保理決議の趣旨に反する支援が合意されることがあってはならない。米国には北朝鮮の非核化に向けた具体的なプロセスを確実に実現できるよう努力してほしいし、日本としてはそれを強く求めるべきである。

 1994年の米朝枠組み合意に基づき、軽水炉2基と重油の供与を受ける見返りに黒鉛減速炉を凍結するという約束を反故(ほご)にしてプルトニウム再処理を行ったのは北朝鮮である。2005年の6カ国協議で核放棄を約束した共同声明に違反して06年や09年に核実験を行ったのも北朝鮮である。

 北朝鮮が今回、対話を核ミサイル軍事大国としての目標追求に利用し、受け入れがたい要求を提案して挑発活動を再開するのであれば、米国としては実効性のある手段で対応するぞと北朝鮮に覚悟を求める態度を示すべきである。この絶好の機会を逃さずに攻勢に出る態度で臨んでほしい。

≪核保有国と認知してはならない≫

 北朝鮮にとって首脳会談の目的は支援・援助の取り付けと時間稼ぎのようにみえるが、われわれは北朝鮮にだまされた過去の過ちを決して繰り返してはならない。もとより北朝鮮を「核保有国」であると暗黙であれ、認知することは絶対にあってはならない。

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