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日本人の危機意識 徹底討論 国際政治学者・三浦瑠麗氏VS外交評論家・岡本行夫氏

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日本人の危機意識 徹底討論 国際政治学者・三浦瑠麗氏VS外交評論家・岡本行夫氏

緊迫する国際情勢について議論した外交評論家の岡本行夫氏(右)と国際政治学者の三浦瑠麗氏 (飯田英男撮影) 緊迫する国際情勢について議論した外交評論家の岡本行夫氏(右)と国際政治学者の三浦瑠麗氏 (飯田英男撮影)

 トランプ氏への嫌悪 カオスへの恐怖から 三浦氏

 岡本 それにしても、米国社会の分断は深刻ですね。経済のグローバル化もあって米国内の貧富の差は修復できないほど広がっています。インターネットのSNS(ユーザー同士の社会的ネットワーク)も、人々が接触、対話する相手の範囲を広げるのかと思いきや、「いいね」で同じ考えの人たちを集めるアルゴリズム(プログラムに組み込まれる計算手順)になっていて、考えを異にする他グループとの対立が深まっている。これも分断化を後押ししています。

 三浦 インターネットの影響は確かに大きいですが、最近の世界の変化はSNS以上に、米国が覇権国の座から降りつつあるのではないかという観測がもたらしていると思います。つまり、トランプ氏が打ち出す「米国ファースト」が徹底されれば、多極化が進み、「いざとなったらアメリカが守ってくれる」という想定が成り立たなくなるのではないかという予感です。それに加えてグローバリゼーション、殊に人の移動が国内にもたらすストレスがある。その結果、国民国家を強化しようとする試みが政治家から出てくるのでしょう。例えばフランスのマクロン大統領が徴兵制の「復活」を宣言したように、各国はなんとか国民の結束を強め、国家としての統合を高めていく。しかし、戦後の国際秩序が続くべきだと考えてきた人にとっては、全てがカオス(混沌(こんとん))に感じられる。トランプ氏に対する嫌悪感の多くは、彼の乱暴さだけでなく、カオスへの恐怖から生じているのだと思います。

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