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【正論】今こそ対北政策で心すべきこと 防衛大学校教授・神谷万丈

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【正論】
今こそ対北政策で心すべきこと 防衛大学校教授・神谷万丈

神谷万丈・防衛大学校教授(古厩正樹撮影) 神谷万丈・防衛大学校教授(古厩正樹撮影)

 にもかかわらず、北が「非核化に向けた意思を明確にした」(韓国・文在寅政権)とみるのは早計だ。昨年来北が何をしてきたかを思い出してほしい。3月の新型高出力ミサイルエンジンの燃焼実験の成功に始まり、7月には初のICBM「火星14」を発射。8月から9月にかけ中距離弾道ミサイル「火星12」を2度にわたり北海道上空を通過させ、その間9月3日には6度目の核実験を行い水爆実験に成功したと主張。11月29日には米国全土を初めて射程に収めたとされるICBM「火星15」を発射。かくして北朝鮮の核とミサイルの脅威は、特に日米にとって著しく増大した。少なくともこの現実を元に戻すための行動が伴わなければ、北の「非核化に向けた意思」を信ずるわけにはいかない。

 ≪目くらまし戦術は常套手段≫

 忘れてはならないのは、核とミサイルの開発に関する北のこれまでの行動だ。6カ国協議を含む核・ミサイル問題をめぐる北との協議の場で、国際社会は以下の北の行動パターンを繰り返し経験させられてきた。(1)危機を作り出して日米韓などに圧力をかけ、核・ミサイル計画にブレーキをかける見返りを求める(2)関係諸国は見返りの提供に同意し、交渉は妥結したかにみえる(3)だがやがて、北の合意無視が明らかになる(4)北は新たな危機を作り、対話の席に戻ることを交渉材料に、関係諸国からさらなる見返りを得ようとする-。

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