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【30年春闘】基幹労連、ベア3500円要求へ 60歳以上の労働環境整備も

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【30年春闘】
基幹労連、ベア3500円要求へ 60歳以上の労働環境整備も

 鉄鋼や造船重機などの労働組合で構成する基幹労連の神田健一中央執行委員長が5日、東京都内で会見し、平成30年春闘方針を説明した。従業員の基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)に相当する賃金改善として、30年に月額3500円、31年は3500円以上を求める。さらに、65歳定年制度をにらみ、60歳以上の労働環境整備を要求項目に加えた。

 基幹労連の春闘交渉は2年ごとに行われる。7日開催の中央委員会で方針を正式に決定。9日には、新日鉄住金などの主要企業の労組が会社側に要求を提出する予定だ。

 基幹労連は前回の28年春闘で28、29年に各4千円の賃上げを要求。30年春闘方針は前回を下回る水準だが、業種が多様化する中、各労組が統一して取り組める水準として「下限」の意味合いが強い。

 60歳以上の労働環境については、33年度の60歳到達者から年金支給開始年齢が65歳になることを踏まえての要求だ。既に多くの企業が60歳の定年後も再雇用などの制度で60歳以上を雇用しているが、給与水準は低くなるのが実情だ。

 神田氏は「基幹労連の業種は高技能長期蓄積型産業がほとんどで、技術・技能の伝承、優秀な人材確保という課題を抱える。このため、高齢者の活用が労使にとって重要だ」と指摘する。65歳定年の制度化を意識し、実現に向けた労使検討の場の設置、現行制度の改善などを求めていく。

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