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なぜ人口3万人の田舎に全国から起業家が集まるのか

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なぜ人口3万人の田舎に全国から起業家が集まるのか

遠野市のクラフトビール開発のプロジェクト 遠野市のクラフトビール開発のプロジェクト

 このNCLの取り組みは遠野だけでなく、奥大和(奈良県)、加賀(石川県)、南三陸(宮城県)、弘前(青森県)、南相馬(福島県)--など各地で広がっており、合計で約30人の起業家を地方に送り込んでいる。

 なぜ、NCLはこれだけの起業家を地方に集められるのか。NCLの発起人、林篤志代表に話を聞いた。

「局所的な取り組みでは、社会は何も変わらない」

 林氏はもともと、NCLを立ち上げる前から高知県の土佐山などで地域活性のプロジェクトに取り組んでいたという。

 「地方創生に関心があったわけではないけれど、資源が豊富な地方こそ、さまざまな挑戦ができる面白い環境だと思っていました。その地方がこのまま過疎化していくのはもったいない。若い人材、優秀な人材を呼び込めば地方は変わっていくだろうと考え、活動していました」

 その後土佐山では、ゲストハウスの運営や独居老人を対象にした出張マッサージ、買い物代行サービスなどさまざまな事業が生まれ、人口も増えた。

 一方で林氏は、地方での活動を約10年間続けてきた中で「“局所的”な取り組みでは、地方、そして社会の課題は何も変えられない」と、限界を感じたという。

 「テクノロジーも進化しているし、政府や企業も課題解決に向け日々、取り組んでいます。しかし、なかなか前に進まない。東京一極集中、少子高齢化、過疎化--十数年前から言われてきた課題はずっと課題として残ったままです」

 構造そのものにアプローチして、人材が集まる仕組みを作らなければ意味がない。そう考えるようになった林氏は、課題を抱えたそれぞれの地域に起業家を集めて、産業を生み出していくプラットフォームを構築する。それがNCLだっだ。

起業家を集める仕組みとは

 NCLは、起業家を地方に集めるための環境をどのように構築しているのか。大きく分けると4つのポイントがある。

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