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【正論】焦眉の急は北朝鮮に非ず 試される米国の「本気度」…核容認論が心配だ 元駐米大使・加藤良三

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【正論】
焦眉の急は北朝鮮に非ず 試される米国の「本気度」…核容認論が心配だ 元駐米大使・加藤良三

元駐米大使・加藤良三氏 元駐米大使・加藤良三氏

≪中国に借りを作ってはならない≫

 むしろ日本はこうした機会に、アメリカに対して次のようなアドバイスを伝えておくことが重要だ。「アメリカが北の核保有を容認すれば、アジア・太平洋における予測しがたい地政学的変動につながる恐れがある。アメリカの決意を強く支持する」という表明である。

 さらに、「北の核に対する米中のディール(取引)のプロセスを通じて、アメリカは中国に借りを作るべきではない」と忠告すべきである。なぜなら、北朝鮮情勢の推移と並行して日米は南シナ海、尖閣諸島を含む東シナ海、そして台湾情勢に向き合わなくてはならない。そうしたときに、アメリカのアジア・太平洋における信頼性に傷がつくようなことがあってはならないからだ。

 それは、アメリカにとってかけがえのない同盟国・日本にふさわしいメッセージとなろう。(元駐米大使・加藤良三 かとうりょうぞう)

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