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【政界徒然草】日本の美術工芸品を守れ! 「今の税制は文化を削ぎ落とす」と渡部昇一氏も訴えていたではないか

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【政界徒然草】
日本の美術工芸品を守れ! 「今の税制は文化を削ぎ落とす」と渡部昇一氏も訴えていたではないか

 国や自治体に買い上げを断られた所有者が売却を選択した結果、文化財が海外に流出する可能性も否定できない。

 実際、5日付の本紙でも紹介したように、平成20年に運慶作の大日如来坐像(同年、重要文化財に指定)が米国でオークションに出品されたのは、所有者による買い上げ要請を文化庁が予算の都合で断念した後だった。

 結果的に日本の宗教法人が約12億5千万円で落札し、ギリギリのところで海外流出を免れたが、教訓的な事例だろう。

 日本の古美術品の人気は海外で高まっており、そのことを裏付ける関連の輸出統計もある。国宝や重要文化財の美術工芸品の輸出は禁じられているが、違法に海外に持ち出そうとする不届き者が出ない保証はどこにもない。海外での日本の古美術品の人気の高まりは一面では、「密輸」のリスクも高めている。

 所有者が、相続税の納付を懸念したり、国による買い上げを断られたりしてやむなく売却した文化財が、所有者が変わる過程で所在不明になり、いつの間にか海外に持ち出されていたら-。仮定が重なるが、こんなことも起きうるだろう。

 貴重な日本の文化を守るための税制や予算上の措置が今後、さらに充実することを望みたい。 (政治部 原川貴郎)

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