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【正論】中国の「攻撃的姿勢」は変わらない 日米の軍事能力、2030年が分水嶺だ 元駐米大使・加藤良三 

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【正論】
中国の「攻撃的姿勢」は変わらない 日米の軍事能力、2030年が分水嶺だ 元駐米大使・加藤良三 

元駐米大使・加藤良三氏 元駐米大使・加藤良三氏

 北への制裁措置がこれまで、十分に尽くされたとは思えない。思い起こすのは、ブッシュ政権下で発動されたバンコ・デルタ・アジア(BDA)にあった北の資産凍結措置である。これまで発動された制裁措置の中で最も効果的なもので、北朝鮮は恐慌をきたした様子だった。しかし、その後、この措置は国務省主導の下、解除された。解除には国防総省や財務省が反対だったと仄聞(そくぶん)した。大きな政策ミスだったといわれるが、類似の手段はもうないのだろうか。

 こと中国に対しては、中長期的視点を持つことが必須である。アメリカから見て、今回のトランプ訪中は「名実ともに」成功だったか。「実」の方はかなり不透明であるが「名」(演出)の面で、破格の接遇や習近平国家主席のリーダーとしての「スタイル」はトランプ大統領に強い印象を与え、エゴを満足させる効果があったのは想像に難くない。このことは過小評価されるべきではない。

 また、アメリカ国内にはキッシンジャー氏を代表格とする「大国中心主義」を信奉する勢力が存在している。アジア・太平洋の中心は米中であり、習近平氏に負荷をかけすぎるべきではない、といった刷り込みも行われているに違いない。

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