産経ニュース

【正論】中国の「攻撃的姿勢」は変わらない 日米の軍事能力、2030年が分水嶺だ 元駐米大使・加藤良三 

ニュース 政治

記事詳細

更新

【正論】
中国の「攻撃的姿勢」は変わらない 日米の軍事能力、2030年が分水嶺だ 元駐米大使・加藤良三 

元駐米大使・加藤良三氏 元駐米大使・加藤良三氏

 北朝鮮問題は、中国のいわゆる「汎(はん)世界戦略」-まず中米で太平洋を二分し、ゆくゆくはアメリカの影響力を太平洋から駆逐するという戦略と、根は一つに繋(つな)がっている。北朝鮮有事が尖閣諸島、台湾などの情勢にどう影響するか分析する必要もあるだろう。

 中国は北の核武装化に反対だが、日米ほどの焦燥感は有していまい。日本の核武装は心底恐れていると思うが、日本の反核感情は強い上に、アメリカも日本の核武装に反対であろうと踏んでいる。北が核武装化したとしても、中国の管理が及ぶような体制の構築も検討しているだろう。大局的に見て、アメリカの核の傘を含む抑止力の威信低下は、中国にとって好都合なことに違いない。

 安保・防衛面で避けなければならないことは、状況が緊迫するなかで、楽観論に基づく政策を策定することだ。

≪攻撃的姿勢は変わらない≫

 この先の日米の対応はどうあるべきか。それは、(1)北には核武装が彼らの最優先課題である「レジームの安泰」に繋がらず、むしろその逆であることを実感させること(このためにも軍事オプションの堅持が必須である)(2)中国には北の核武装化の容認が、中国の「戦略」を思惑通りには進めさせない日米の対応を引き出すであろうことを理解させる-以外にないだろう。

続きを読む

「ニュース」のランキング