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【正論】中国の「攻撃的姿勢」は変わらない 日米の軍事能力、2030年が分水嶺だ 元駐米大使・加藤良三 

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【正論】
中国の「攻撃的姿勢」は変わらない 日米の軍事能力、2030年が分水嶺だ 元駐米大使・加藤良三 

元駐米大使・加藤良三氏 元駐米大使・加藤良三氏

≪北朝鮮問題と根は繋がっている≫

 トランプ大統領の訪日は「名実ともに」成果を収めた。米側も訪日が今回のアジア歴訪の中で最良のものであったと認識しているようだ。アメリカの大統領および政府首脳がこれからの世界の中心はアジア・太平洋で、その要が日本だと実感することの重要性は言うまでもない。

 日本にとって安保・防衛上の差し迫った課題は北朝鮮の核・ミサイル問題である。日米首脳間で制裁を含む圧力の強化について合意を見たことは、世界に対して正しいシグナルを送ったと思う。

 過去20年以上にわたる日米の北朝鮮政策は、「対話」と「圧力」の2本立てという流れをたどってきたが、結局、今日の事態は止められなかった。北の核武装化(核弾頭の保有と大陸間弾道ミサイル=ICBM=の実戦配備)への執着は狂信的と言うべきものであり、今後、対話と圧力をよほど効果的に一本化しないと「説得」による解決は期し難いだろう。

 この段階で「凍結」は可能だという論者もいるが、そのために日米が更なる対価を払う必要が出てきて、それが、今後の日米の正当な防衛努力の足枷(あしかせ)になるようでは本末転倒だ。

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