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特許庁の名物課長・中村敬子さん、49歳で死去 宗像直子長官が追悼文「貴女が遺したもの大切に」

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特許庁の名物課長・中村敬子さん、49歳で死去 宗像直子長官が追悼文「貴女が遺したもの大切に」

追悼文を書いた特許庁の宗像直子長官 追悼文を書いた特許庁の宗像直子長官

 特許庁企画調査課長などを務め、「名物課長」として知られた中村敬子(たかこ)さんが5日、49歳で死去した。前首相秘書官で特許庁長官の宗像直子さんが追悼文を産経新聞に寄せた。

                  

 友人として心に留まるかどうかは、知り合ってからの長さではないことをこの人は教えてくれた。中村敬子さん。彼女と出会ったのは、7月に特許庁に着任して1週間後。大きな目がキラキラしている笑顔とエネルギーあふれる話ぶりにひき込まれた。

 「仕事が大変なことは、病気も含めてたくさんありましたが、いろんな人とのつながりで乗り越えてこられました」「女性とか男性とか関係ないですよね。そういうこと考えないで仕事してきました」

 「今、病気とおっしゃいました?」。不思議に思い尋ねると「今は大丈夫なんですけど」と笑顔で応えてくれたのだが。本当は「周りに心配をかけたくない」と言っていたそうだ。

 特許庁の審査官の一部は、国際関係、情報システム、企業・大学などの窓口業務に就く。彼女は、システム化の失敗というどん底からの立ち直りを担当室長として主導した。「あれだけの失敗をして反省したことは決して忘れない」と繰り返し言っていたという。

 昨年、企業・大学の営業窓口である企画調査課長に女性で初めて就任。営業窓口で大活躍した彼女は随一の「ご指名社員」になっており、庁内でも「彼女が来ると職場が明るくなる」と定評だった。安心してモノが言え、アイデアが出せる職場を作る。まさにリーダーの鑑(かがみ)だった。特許庁を背負っていく人材だった。

 貴女(あなた)が遺(のこ)してくれたものを大切にして仕事を頑張ることで気持ちを届けたい。貴女が大好きだった特許庁を末永く見守っていてください。 (宗像直子)

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