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【iRONNA発】小池百合子と橋下徹 孫子の兵法「死地」の教えをご存じか 白岩賢太

衆院選2017特集 政治

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【iRONNA発】
小池百合子と橋下徹 孫子の兵法「死地」の教えをご存じか 白岩賢太

「国政待望論」に最後まで首を縦に振らなかった橋下徹氏と小池百合子氏 「国政待望論」に最後まで首を縦に振らなかった橋下徹氏と小池百合子氏

 第48回衆院選の終盤情勢は、新聞各紙の世論調査で与党の自民、公明両党が300議席以上を維持する情勢と伝えられた。一方、民進党の乗っ取りを画策し、新党ブームに乗るはずだった希望の党は伸び悩んでおり、小池人気の陰りも鮮明になった。なぜ失速したのか。(iRONNA)

 古代中国の軍略家、孫武の兵法書「孫子」に、次のような一節がある。

 《善く戦う者は、之を勢に求め、人に責めず。故に善く人を戦わしむるの勢、円石を千仞の山に転ずるが如き者は、勢なり》

 これを現代語訳すれば、戦上手とは戦いの帰趨(きすう)に勢いを求めることをよく知っており、決して個人の力だけに頼ろうとしない。だからこそ、戦上手がひとたび軍を率いれば、その勢いは丸い石を山から転がすように変わる。これが勢いというものである。

 孫子の兵法といえば、「戦わずして勝つ」「兵は国の大事なり」などの格言で知られ、現代人にもおなじみの指南書だが、今回の総選挙で時の人となった小池百合子東京都知事も愛読していることで知られる。

 その小池氏が率いる新党「希望の党」も、結党当初は世間の耳目を集めて勢いに乗ったが、民進党の分裂騒動を経て、自身の衆院選出馬を固辞したあたりから一気にトーンダウンした。一連の流れを見ていると、いかにも孫子を愛読する小池氏らしい手法も随所に垣間見えたが、その孫子が戦争を遂行する上で最も重要と説く「勢い」を自らの手で止めてしまったのだから、皮肉としか言いようがない。

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