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【正論】希望の党の孕む危険性 「リセット」は日本のよき伝統を破壊する国難だ 日本大学教授・先崎彰容

衆院選2017特集 政治

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【正論】
希望の党の孕む危険性 「リセット」は日本のよき伝統を破壊する国難だ 日本大学教授・先崎彰容

日本大学教授・先崎彰容氏 日本大学教授・先崎彰容氏

≪希望の党は腰の据わった保守か≫

 つまり、今回の「国難」とは、直近の北朝鮮情勢を言うのではない。また総選挙の意義を「ここ5年の安倍政権の総括」だというのも短期的に過ぎることが分かるだろう。改革保守政党を掲げる希望の党が、この時期の細川・小沢両氏が構想した政治改革路線を、いよいよ実現するために出現した政党であることは、一目瞭然のはずである。

 だとすれば、希望の党という小池新党は、次のような可能性と危険性を孕(はら)んでいると指摘することができよう。第1に、アメリカ追従保守・自民党に反旗を翻す以上、希望の党は対米追従ではない、日本独自の防衛政策と国家像を追求するような政党になるのかどうか。

 第2として、国内の諸制度を「リセット」すると言っている以上、規制緩和をこれまで以上に進め、結果、日本の「相互扶助」のよき伝統を破壊するかもしれないこと。第1は可能性であり、第2が危険性の指摘ということになる。

 しかし、希望の党に可能性はないだろう。腰の据わった保守政党ではないからである。かくして筆者は第2の危険性、伝統の喪失を「国難」だと見なすものである。(日本大学教授・先崎彰容 せんざきあきなか)

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