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【正論】希望の党の孕む危険性 「リセット」は日本のよき伝統を破壊する国難だ 日本大学教授・先崎彰容

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【正論】
希望の党の孕む危険性 「リセット」は日本のよき伝統を破壊する国難だ 日本大学教授・先崎彰容

日本大学教授・先崎彰容氏 日本大学教授・先崎彰容氏

 冷戦以後の国際情勢に目を転じてみるがよい。2017年の今日は、冷戦崩壊とアメリカの国力衰退によって、世界を二極で説明する時代が終わり、「多極化」の時代がやってきた。つまり「世界情勢が見えにくい」時代になった。

 これはわが国周辺の極東アジアが、本来であれば1990年代から、世界情勢と同様に多極化・混沌(こんとん)化し始めたということである。

 しかし日米安保関係を自明の前提とし、また世論全体が国際情勢=経済情勢で眺めることに慣れ切った日本では、90年代からつい最近まで、注目はひたすら中国の経済成長を中心に語られてきた。

 だから今回、北朝鮮情勢がトランプ米大統領の出現によってにわかに顕在化し、それに対応する安倍政権が、これまた「にわかに」強硬策に出ているように見えるのは間違いである。

 国内政治からみても、国際政治の推移からしても、私たちは90年代に始まった出来事の渦中に、現在も直面しているのだ。30年も前から、今日の北朝鮮情勢を含めた混乱は予想できたことだし、対応策は公開の場で議論されているべきであった。

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