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【北ミサイル】「日本は原爆持てるか」 熊谷弘元官房長官、軍事関連企業に質問 北開発疑惑強まる1994年 対抗措置検討

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【北ミサイル】
「日本は原爆持てるか」 熊谷弘元官房長官、軍事関連企業に質問 北開発疑惑強まる1994年 対抗措置検討

インタビューに応じる熊谷弘元官房長官=15日、東京都港区(春名中撮影) インタビューに応じる熊谷弘元官房長官=15日、東京都港区(春名中撮影)

 --日本が核開発を始めた北朝鮮に対抗する措置は検討したのか

 「軍事関連企業の幹部に『一対一で、個人として会ってくれ』と頼んだことがある。首相官邸なんかに呼びつけるわけにはいかない。官邸の近くに来てもらい、『日本が原子爆弾を持つことはできますか』と質問した。ところが、幹部は返事をしない。大きな目でぐーっとこちらを見ている。こちらも引けない。10分間は黙って睨みあっていた。ややあって、彼は『おかみ(政府)が作れとおおせになるのでしたら。できます』と答えた」

 「次に、どのくらいの期間で造れるのかと聞くと、幹部は指を3本立てた。私は愕然として『3年も!』と悲鳴を上げたが、幹部は『いえ、3カ月で造れます』と答えた。日本は非核三原則がある。今から思えば、軍事関連企業の幹部にこういったことを聞いたのは若干誤解を招く面もあったかと思うが、あらゆる可能性を考え、官房長官として認識しておきたかった」

 --米軍による「ピンポイント攻撃」は行われなかった。94年10月、北朝鮮は核開発凍結と引き換えに重油など支援を受ける「米朝枠組み合意」を結ぶ。流れが変わったと感じたのは

 「6月6日だった。入ってくる情報に『何か違う』と違和感を覚えた。そこで首相に夜、公邸に関係閣僚や省庁の幹部を集めてもらい、情報を整理することにした。弾を撃ち合う状況なのかと聞くと、外務省の局長がそこまでではない、という。事態把握のため柿沢弘治外相に中韓両国を訪問してもらうよう、首相に進言した。急に緊張が緩んだのはその時期からだった」

 --北朝鮮は弾道ミサイルの性能を高め、水爆実験も成功させたと発表した

 「核開発は明らかになって20年以上がたつ。しかし、構図は全く変わっていない。一発撃って北朝鮮の全員が降参するというなら別だが、北朝鮮が朝鮮戦争後築いてきた軍事中心の社会や産業構造の仕組みは外から容易には変えられない。長い緊張状態に対し、大きな展望を持って臨まなければ解決はできない」

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