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【外交・安保取材の現場から】米中戦争は回避できるか 「ツキジデスの罠」に直面する日米同盟

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【外交・安保取材の現場から】
米中戦争は回避できるか 「ツキジデスの罠」に直面する日米同盟

日米2プラス2の共同記者発表後に握手する(左から)小野寺五典防衛相、米国のティラーソン国務長官、河野太郎外相、マティス米国防長官=8月17日、ワシントン(ロイター) 日米2プラス2の共同記者発表後に握手する(左から)小野寺五典防衛相、米国のティラーソン国務長官、河野太郎外相、マティス米国防長官=8月17日、ワシントン(ロイター)

 トランプ政権発足後初となる2プラス2は、中国との戦争を回避するため、米国と同盟国の日本がいかに協力しうるかを協議する場でもあった。ツキジデスの罠から逃れるためには、国力を過信した中国が冒険主義的な行動に走ることを抑止しなければならない。だからこそ、2プラス2では日米同盟の「役割・任務・能力」を見直す上での2つの指針も示された。

 「2015年の日米防衛協力のための指針の実施を加速し、日本の平和安全法制の下での更なる協力の形態を追求する」

 「情報収集、警戒監視及び偵察、訓練及び演習、研究開発、能力構築並びに施設の共同使用等の様々な分野における新たな、かつ、拡大した行動を探求する」

 日米両政府は今後、この指針を実務担当者協議で具体化し、日米同盟の抑止力強化につなげる考えだ。2プラス2はそのスタートラインだった。

 抑止力を強化することと、中国との戦争を回避することは互いに矛盾しない。

 アリソン氏は今年6月に専門誌『フォーリンポリシー』へ寄稿した論文で、ツキジデスの罠から逃れた成功例として米ソ冷戦を取り上げ、米政府に教訓を与えている。中国との対話や協力を促すとともに「中国のような潜在的な敵をしっかりと抑止するため、考えられないことを考えなければならない」と警告することも忘れていない。

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