産経ニュース

【外交・安保取材の現場から】米中戦争は回避できるか 「ツキジデスの罠」に直面する日米同盟

ニュース 政治

記事詳細

更新

【外交・安保取材の現場から】
米中戦争は回避できるか 「ツキジデスの罠」に直面する日米同盟

日米2プラス2の共同記者発表後に握手する(左から)小野寺五典防衛相、米国のティラーソン国務長官、河野太郎外相、マティス米国防長官=8月17日、ワシントン(ロイター) 日米2プラス2の共同記者発表後に握手する(左から)小野寺五典防衛相、米国のティラーソン国務長官、河野太郎外相、マティス米国防長官=8月17日、ワシントン(ロイター)

 しかし、2プラス2終了後、外務省関係者は顔をしかめていた。理由は中国だ。関係者は「北朝鮮について話せたのはよかったが、北朝鮮に時間が割かれて中国について十分に話すことができなかった」と語った。

 2プラス2でも中国をめぐる協議は行われている。共同発表では東・南シナ海で一方的な現状変更を進める中国に「深刻な懸念」を表明した。とはいえ、中国について意見を交わす際は、北朝鮮に対する圧力を強化するため、いかに北京を動かすかに力点が置かれた感は否めない。

 「中国が北朝鮮に対して何もやらないことが日米韓の防衛態勢を強固にする結果につながる」

 ティラーソン米国務長官が2プラス2でこう述べたとき、念頭にあったのはもちろん北朝鮮だった。

   × × ×

 北朝鮮問題も重要だが、中国問題は、より世界に重くのしかかる。正確を期せば、米中関係は国際社会における最重要課題といえる。

 米国は中国との戦争を回避し得るか。

 米学会ではこの命題が激しい論争を呼んでいる。論争の中心にいるのが、ハーバード大院のグレアム・アリソン教授だ。1962年のキューバ危機を読み解くことで政策過程分析の枠組みを提示し、クリントン政権では国防次官補として政策立案にも当たったことで知られる。

続きを読む

このニュースの写真

  • 米中戦争は回避できるか 「ツキジデスの罠」に直面する日米同盟
  • 米中戦争は回避できるか 「ツキジデスの罠」に直面する日米同盟
  • 米中戦争は回避できるか 「ツキジデスの罠」に直面する日米同盟
  • 米中戦争は回避できるか 「ツキジデスの罠」に直面する日米同盟
  • 米中戦争は回避できるか 「ツキジデスの罠」に直面する日米同盟

「ニュース」のランキング