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【名護市長選】地元人選に官邸難色 自民、擁立迷走

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【名護市長選】
地元人選に官邸難色 自民、擁立迷走

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古への移設問題が争点となる同市長選(来年2月4日投開票)で、自民党の候補者擁立作業が迷走を極めている。県連名護市支部は同市議の渡具知武豊(とぐち・たけとよ)氏(56)の擁立で動いていたが、首相官邸が「待った」をかけたのだ。市長選は、来秋の県知事選の前哨戦とされるだけに、市政奪還を期す自民党は焦りの色を濃くしている。

 「移設阻止」を掲げる現職の稲嶺進市長(72)は8月23日に3選出馬を表明した。これに前後して自民党県連名護市支部は渡具知氏の擁立方針を決め、県連に推薦を要請していた。

 ところが自民党関係者によると、菅義偉官房長官が同29日、官邸で面会した党県連幹部に対し、渡具知氏擁立に難色を示し「勝てる候補」への“差し替え”を指示したという。これを受け、今月8日に予定されていた渡具知氏の出馬表明会見も宙に浮いた。

 県連幹部は「渡具知氏は辺野古移設推進の代表格だったため公明党県本部の協力を得られない。現職を追い落とすだけの支持の広がりも期待できない」と官邸サイドの胸の内を明かす。

 県連は女性を軸として候補者選びに奔走しているが、県連幹部は「時間切れにより、候補が渡具知氏に戻る事態もあり得る」とため息をついた。(高木桂一)

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