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【3×3安倍内閣】改造の主眼は来年秋の総裁選にあった…「ポスト安倍」を懐柔し、真綿でじわりと絞める 目算狂った目玉人事も…

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【3×3安倍内閣】
改造の主眼は来年秋の総裁選にあった…「ポスト安倍」を懐柔し、真綿でじわりと絞める 目算狂った目玉人事も…

閣議に臨む安倍晋三首相(右)と茂木敏充経済再生担当相=4日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影) 閣議に臨む安倍晋三首相(右)と茂木敏充経済再生担当相=4日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)

 自民党にポスト安倍は何人いるのか。安倍の頭に浮かぶ現実味ある候補は、副総理兼財務相の麻生太郎、外相の岸田文雄、政調会長の茂木敏充、そして元幹事長の石破茂の4人だった。

 安倍にとって麻生は盟友であり、自分に万一のことがあったら政権を託す腹積もりでいる。麻生も重々承知しており、7月2日夜の仏料理店の会合でも「派を挙げて安倍を支える」との確約を取りつけた。

 石破との関係はもはや修復しようがない。内閣改造の焦点は、岸田と茂木をどう処遇するかに絞られた。

   × × ×

 7月20日夜、安倍は東京・赤坂のホテルの日本料理店で岸田と向き合っていた。当選同期だが、2人だけでゆっくり酒を酌み交わすのは初めてだった。

 安倍はこう考えていた。

 来年の総裁選で石破との一騎打ちは避けたい。だが、安倍、岸田、石破の三つどもえとなると状況次第では中堅・若手が岸田に流れ、トンビに油揚げをさらわれる結果になりかねない-。

 安倍は言質を取らせぬように気をつけながら、岸田の意向を探った。岸田は、岸田派(宏池会)領袖(りょうしゅう)の苦労話を交えながら「党務に戻りたい」との考えをにじませた。そして最後にこう明言した。

 「宏池会は今後も首相を支えていきます」

 安倍は「ありがとう。頼りにしている」と安堵(あんど)の笑みを浮かべたが、それでも岸田を外相から外し、党要職に起用するのを渋った。

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