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【野口裕之の軍事情勢】米国に加え中国の斬首作戦に脅える北朝鮮の金正恩氏 ウイスキーにコニャック…倍の酒量でも拭えぬ恐怖

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【野口裕之の軍事情勢】
米国に加え中国の斬首作戦に脅える北朝鮮の金正恩氏 ウイスキーにコニャック…倍の酒量でも拭えぬ恐怖

北朝鮮の労働新聞が6月9日掲載した、ミサイル発射実験に立ち会う金正恩朝鮮労働党委員長の写真(共同) 北朝鮮の労働新聞が6月9日掲載した、ミサイル発射実験に立ち会う金正恩朝鮮労働党委員長の写真(共同)

 

 「国連軍」は1950年9月、ソウル近郊の仁川に上陸作戦を敢行。補給線が延びきっていた朝鮮人民軍は、ワキ腹を衝かれて潰走した。「国連軍」はソウルを奪還して北進し平壌を占領し、中朝国境近くに迫った。 

 ところが、1950年10月、中朝国境に流れる鴨緑江を越えて参戦したのが「中国人民志願軍」を騙(かた)る中国人民解放軍。人海戦術を駆使して「国連軍」を押し返し、ソウルを奪い返した。その後、戦況は38度線を挟んで膠着状態に陥り、53年7月、板門店で休戦協定が締結され、現在に至る。

 朝鮮戦争は、中国に戦略レベルの「戦訓」をもたらした。

 一つは《朝鮮半島全体を中国の完全影響下に組み入れる統一朝鮮樹立は理想だったが、北半分(=北朝鮮)だけでも、米韓同盟をにらむ緩衝帯として相当程度機能する》

 もう一つは《緩衝帯として超弩級の利用価値を有する北朝鮮の国情や、北を取り巻く国際環境が、中国の国益を犯す危機に備えるべし。具体的には、中国人民解放軍の鴨緑江渡河を再び命じる即応軍事作戦の立案と、情勢に合わせた作戦の逐次更新》

 ただし、中国の戦略目標を読み違えると、当然ながら軍事作戦の分析もはずす。中国には金正恩政権を守る戦略はハナからない。あるのは、北朝鮮を守る戦略のみ。従って、金委員長が邪魔になれば取り除き、別の政権を用意する。米国を中国語で「美国」と表記するが、朝鮮戦争当時、中国共産党のスローガンは《抗美援朝》であって、《抗美援金一族》ではなかった。

 ここで、前回の小欄で登場いただいたフランス第18代大統領シャルル・ド・ゴール閣下(1890~1970年)に、今回も力をお借りする。ド・ゴールは言った。

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