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【正論】敵味方の概念を整理してみよう 日米同盟は恒久のギフトではなく、ダウングレードありえる 元駐米大使・加藤良三

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【正論】
敵味方の概念を整理してみよう 日米同盟は恒久のギフトではなく、ダウングレードありえる 元駐米大使・加藤良三

元駐米大使・加藤良三氏 元駐米大使・加藤良三氏

 冷戦中、ソ連はアメリカにとって「エネミー」であった。今、アメリカにとって中国は「エネミー」ではなく「アドヴァーサリー」、日本語にすれば主敵というほど生々しいものではない「対抗勢力」「対戦相手」といったニュアンスのものなのではなかろうか。トランプ大統領自身、今は中国を「アドヴァーサリー」くらいには感じていると期待するが、万が一にもこれが安保面での「パートナー」に変わったりしたら黄信号である。

 アドヴァーサリーとパートナーは反語の関係だが、トランプ遊びのブリッジではゲームのルールとして随時入れ替わる仕組みになっている。本質的敵対、対立関係ではなく、アドヴァーサリーには明日はパートナーに変わりうるというゲーム的ニュアンスがある。

≪日米関係を向上させる努力を≫

 一方、「アライ」(同盟国)は、はるかに強いコミットメントを伴う概念である。しかし、アライアンス(同盟)にも前述の通り不変という保証はなく、一方または双方の努力の欠如、魅力の低下によってダウングレードされる危険を常に内包している。

 ダウングレードされた日米同盟と、アドヴァーサリーから逆転して格上げされた米中パートナーシップとの折り合いをつける必要が将来、生じたらどうするのか。

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