産経ニュース

【検証エコノミー】金融庁 「豪腕」森長官路線 指導行政「先祖帰り」懸念

ニュース 政治

記事詳細

更新

【検証エコノミー】
金融庁 「豪腕」森長官路線 指導行政「先祖帰り」懸念

 昨年には、投信と同様の問題意識から銀行の窓口で販売される貯蓄性の高い保険商品の手数料開示も要求。マイナス金利政策で貸し出しの利ざやが縮小し、手数料稼ぎに力を入れる地銀から「銀行を狙い撃ちにするのは不公平」と反対の声が強まったが、金融庁は「業界に反対されようが、やるべきことはやる。これは長官マター」(関係者)と押し切った経緯がある。

    ■  ■

 「森君がいうのは金融業者なら当たり前にやらないといけないことだ」

 金融庁長官を平成16~19年に務めた五味広文氏は森行政をこう擁護する。

 五味長官時代の金融庁はバブル崩壊後の不良債権問題で傷ついた金融機関の財務の健全性や信頼性を確保するため、厳格な資産査定や法令順守状況の点検を重視。保険金不払い問題などで業務停止命令や業務改善命令といった行政処分を連発し、金融業界からは「金融処分庁」とも恐れられた。

 一方、27年7月に長官に就いた森氏は金融機関と対話しながら金融の発展に向けた創意工夫を促す「金融育成庁」を目指している。「処分庁」から「育成庁」へと金融行政の百八十度の転換にもみえるが、五味氏は「正常化した金融環境の中で極めて的確な行政方針を出している」と評価する。

 問題は「対話」が監督官庁による「指導」に陥りかねない懸念があることだ。

続きを読む

このニュースの写真

  • 金融庁 「豪腕」森長官路線 指導行政「先祖帰り」懸念

「ニュース」のランキング