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好調な輸出が成長けん引 後退すれば経済鈍化も

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好調な輸出が成長けん引 後退すれば経済鈍化も

東京湾で船積みされるコンテナ。アジア向けを中心に好調な輸出が1~3月期GDPのプラス成長を牽引した(ロイター) 東京湾で船積みされるコンテナ。アジア向けを中心に好調な輸出が1~3月期GDPのプラス成長を牽引した(ロイター)

 輸出として計算される訪日外国人客の消費も堅調で、西武ホールディングスは「客室単価が高い施設に泊まる欧米人を中心に、訪日客を積極的に取り込む」(高橋薫常務)と、ホテルの新設や改装計画を加速する方針だ。ただ内需は力強さを欠く。1~3月期の個人消費は数字上、好調だったが「10~12月期が弱かった反動の側面がある。景気回復の実感は得られにくい」(明治安田生命保険の小玉祐一チーフエコノミスト)。

 品目別でも消費拡大はスマホや衣服などに限られ、「国内化粧品市場は訪日客向けを除けば横ばいか縮小気味だ」(資生堂の直川紀夫最高財務責任者)との声が出ている。

 一方、世界経済の回復を背景に、設備投資は「回復基調にある」(内閣府幹部)。トヨタ自動車は30年3月期に1兆円超計画。ソニーも29年度内に総額1100億円で大分県の工場増強などを行い、三菱電機も人工衛星の世界シェア拡大に向け、設備増強策を打ち出している。

 だが、先行きについては「海外動向が国内景気を押し下げるリスク要因になるか、みる必要がある」(全国銀行協会の小山田隆会長)との警戒感も強い。

 トランプ政権の混乱が好調な海外経済に水を差し、輸出や設備投資の停滞を招く恐れも否定できない。

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