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【正論】この10年、北朝鮮に時間を与えすぎた 核保有国に軍事手段は困難、やるべきことは… 拓殖大学総長・森本敏

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【正論】
この10年、北朝鮮に時間を与えすぎた 核保有国に軍事手段は困難、やるべきことは… 拓殖大学総長・森本敏

拓殖大学総長・森本敏氏(荻窪佳撮影) 拓殖大学総長・森本敏氏(荻窪佳撮影)

 日米韓3カ国における情報交換ネットワークやミサイル防衛システムの連携・構築、共通防衛協力ガイドラインの設定、緊急事態に関する対応措置が必要である。この状況下で、韓国が米国から指揮権移譲を目指すのは(文在寅大統領は任期中の実現を公約しているが)いかがなものか。

 第2は、北朝鮮に対する人・モノ・カネの流通停止を外交・経済の手段を駆使して実現することである。そのためには中国だけでなく国連や国際社会の協力が必要だ。特に中国には原油供給停止を要請すべきである。

 第3は米国のプレゼンスと活動を全面的に支援協力する体制を確保することだ。防衛力を質量とも充実する必要があり、防衛費増については国民の理解と支持を得ることが欠かせない。

 第4は、北朝鮮が体制保持困難とみて対話に応じる機会が生まれた場合、朝鮮半島の将来を展望した6カ国協議の枠組みを設置し、北朝鮮の体制を保証する代わりに核軍縮を模索することである。

 いずれにしてもわれわれはこの10年、北朝鮮に時間を与えすぎた。そのつけを今、払わされようとしている。現実には、核保有国に対して軍事手段を使うのは困難だ。時間はあまり残っておらず、議論するよりできることを実行することが優先されるべきである。(拓殖大学総長・森本敏 もりもとさとし)

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