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【正論】この10年、北朝鮮に時間を与えすぎた 核保有国に軍事手段は困難、やるべきことは… 拓殖大学総長・森本敏

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【正論】
この10年、北朝鮮に時間を与えすぎた 核保有国に軍事手段は困難、やるべきことは… 拓殖大学総長・森本敏

拓殖大学総長・森本敏氏(荻窪佳撮影) 拓殖大学総長・森本敏氏(荻窪佳撮影)

 韓国の条件とは、(1)北朝鮮の非核化(2)経済・文化・メディア・体育などの交流(3)緊張緩和の推進-などであり、北朝鮮は(1)開城工業団地・金剛山観光の再開(2)米韓合同演習をしない(3)在韓米軍や高高度防衛ミサイル(THAAD)の撤廃(4)対北敵視政策をしない(5)平和協定交渉(6)食糧・エネルギー支援(7)北朝鮮を核保有国として認知する-などが考えられ、双方の溝はかなり大きい。これらの条件を協議しても一致点を探すことは容易でない。北朝鮮にとっても核・ミサイル開発は金正恩体制の存続にかかわる最優先課題であり、妥協の余地は少ない。太陽政策の繰り返しは決してやるべきでない。

 北朝鮮の核兵器の小型化・弾頭化がどこまで進んでいるかが鍵であるが、ほぼ実現するとみて対応を検討せざるを得ない。弾道ミサイルが米本土に到達するまでには少し時間があるとして、現時点での選択肢は理論上、2つある。

≪予想がつかない報復攻撃≫

 第1は軍事力で外部から圧迫し、ミサイル防衛などの抑止機能を確保しつつ経済制裁を強化し、核・ミサイル開発や挑発行動を不可能にするところまで追い込むが、先制攻撃はしない。

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