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【国を守る覚悟】根本的に変容する「パワーバランス」 “タテマエ”の防衛政策を転換せよ

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【国を守る覚悟】
根本的に変容する「パワーバランス」 “タテマエ”の防衛政策を転換せよ

米海軍補給船の防護に向かう護衛艦「いずも」 米海軍補給船の防護に向かう護衛艦「いずも」

 安倍晋三政権は2013年12月、わが国の安全保障環境が一層厳しさを増しているとして、従来の「国防の基本方針」に代えて「国家安全保障戦略」等を閣議決定した。

 この国家安全保障の基本理念は「国際協調主義に基づく積極的平和主義の立場から、わが国自身の平和と安定を実現し、国際社会の平和と安定に、より積極的に寄与していく」との理念を掲げた。全く異論はなく、評価したい。

 しかし、「戦略」などの中で、(1)専守防衛(2)軍事大国にならない(3)非核3原則-という文言が今も残ったままだ。

 「専守防衛」という用語は、憲法の精神にのっとった「受動的な防衛戦略」を指し、攻勢戦略に対する「守勢戦略」から導き出された日本独特の用語だ。これは保持し得る防衛力の限界について、政府が国会答弁を積み重ねてきたことに依拠している。

 侵略戦争をしないという意味だけで「専守防衛」というのであれば、同意する。だが、この用語は、自衛隊は自国の防衛(『盾』の役割)にのみ専念、武力行使を行う場合も、必要最小限度とするとして、敵の国土まで届くような兵器は保有せず、「矛」の役割は米軍に依存するとして使われてきた。

 このためわが国は、GDP(国内総生産)の1%以下に防衛予算を抑制し、核はおろか、相手国の国土を破壊する攻撃的兵器は持たず、最小限の防衛力の整備と抑制的な運用に努めてきた。相撲に例えるなら「自衛隊には土俵の中央で正々堂々の戦いを禁止し、うっちゃりで何とかしろ」と言うに等しい。

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