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【落日の「保守王国」-自民党“脆弱県”を行く】山梨 負の連鎖「土地柄だ」

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【落日の「保守王国」-自民党“脆弱県”を行く】
山梨 負の連鎖「土地柄だ」

輿石東元参院副議長(中央)の旭日大綬章受章を祝う会に駆け付けた菅義偉官房長官(右端)ら=3月18日、山梨県昭和町 輿石東元参院副議長(中央)の旭日大綬章受章を祝う会に駆け付けた菅義偉官房長官(右端)ら=3月18日、山梨県昭和町

 とりわけ、中部横断道など地元のインフラ整備に力を入れ、「王国」を築いた金丸氏の背中をみてきた系列県議にとって「親分」の存在は今も忘れられないようだ。

 甲府盆地を流れる釜無川の開国橋は「信ちゃん橋」、田園風景を貫く広域道路は「金丸道路」と呼ばれる。「金丸先生はすごい。電話一本で『局長を呼べ』『予算をつけろ』と指示していた」。系列議員は会合があれば全盛期のエピソードを周囲に披露する。

 そんな系列議員にとって今の県選出国会議員は小粒に映る。地元首長らで1月に発足した「自民党を励ます会」は補助金獲得に向けた国への陳情が目的だ。ただ、今の県選出国会議員には金丸氏らのような政治力を期待できないという本音がにじむ。

 「国政選挙で安倍晋三首相や閣僚が応援に来ても負けている。これでは恩返しにならない」。励ます会のメンバーで金丸氏系の保坂武甲斐市長はこう漏らす。

 保革相乗り選挙や県議団の内紛による分裂選挙は、いずれも革新勢力に付け入る隙を与え、自民党の弱体化を招いた。負の連鎖を断ち切り、一枚岩になることができるか、保守王国再建への道のりは限りなく険しい。(岡田浩明)

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