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【落日の「保守王国」-自民党“脆弱県”を行く】山梨 負の連鎖「土地柄だ」

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【落日の「保守王国」-自民党“脆弱県”を行く】
山梨 負の連鎖「土地柄だ」

輿石東元参院副議長(中央)の旭日大綬章受章を祝う会に駆け付けた菅義偉官房長官(右端)ら=3月18日、山梨県昭和町 輿石東元参院副議長(中央)の旭日大綬章受章を祝う会に駆け付けた菅義偉官房長官(右端)ら=3月18日、山梨県昭和町

 保守王国の衰退は15年の県知事選に端を発し、自民党県議団の10年以上にも及ぶ分裂劇にも影を落とす。

 参院選を4カ月後に控えた25年3月。候補選定をめぐり“事件”が勃発した。森屋宏県議(当時)の擁立を決めた自民党県連は支部長らが集まる会合で了承を得る段取りを描いていた。ところが、別の県議らが県連の選考過程に公然と異を唱えた。「なんで森屋なんだ」。怒号が飛び交った。

 「ノリちゃんが話せば事態は収まる」。何も言えない県連執行部の要請で壇上に引きずり出された宮川氏は腹をくくり、「大変申し訳ない、候補の一本化に向けて頑張ります。ご支援を…」と言いながら、平伏して額を床に近づけた。

 会場はまるで水を打ったように静まり返った。土下座に免じてその場は収まったが、森屋氏擁立に反発した別の県議たちは対立候補を擁立し、結局は保守分裂選挙に発展した。自民党関係者は「分裂した片方の保守陣営が革新勢力と手を結び、対抗馬をぶつける『負の連鎖』は土地柄だ」とあきれる。

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 身内同士が反目するのは、「四天王」と呼ばれた大物が競合していた過去を今も引きずっている側面があるためだ。

 「政界のドン」といわれた金丸信元副総裁、堀内光雄元総務会長、県知事も務めた田辺国男元沖縄開発庁長官、中尾栄一元建設相の4氏は中選挙区制の下、それぞれ県議ら系列議員を抱え、選挙のたびに仁義なき戦いを繰り広げてきた。

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