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【日露2プラス2】安倍首相、領土交渉前進へ対露接近を決断 ただ戦略的利益の共有で溝が浮き彫りに…

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【日露2プラス2】
安倍首相、領土交渉前進へ対露接近を決断 ただ戦略的利益の共有で溝が浮き彫りに…

日露外務・防衛閣僚協議を終え、共同記者会見をする(左から)ロシアのショイグ国防相、ラブロフ外相、岸田文雄外相、稲田朋美防衛相=20日午後、東京都港区の飯倉公館(代表撮影) 日露外務・防衛閣僚協議を終え、共同記者会見をする(左から)ロシアのショイグ国防相、ラブロフ外相、岸田文雄外相、稲田朋美防衛相=20日午後、東京都港区の飯倉公館(代表撮影)

 そこで日本が強調したのが、核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対し、日露が連携する必要性だ。

 2プラス2では、岸田文雄外相と稲田朋美防衛相がそろって北朝鮮を名指しして批判した。しかし、露側は挑発行為自制を求める立場で一致したものの、北朝鮮の脅威に対処する在日米軍などの弾道ミサイル防衛(BMD)システムに懸念を表明。ラブロフ氏は「米軍のBMDは、北朝鮮のミサイルの脅威と釣り合いが取れていない」と述べた。

 一方、日本側は、軍拡を続ける中国の存在も日露連携を促し得ると見る。ロシアは自国の「裏庭」と位置づける北極海航路に中国が進出していることを警戒している。日本側としては、中国と戦略的パートナーシップを結ぶロシアが「中国一辺倒にならないようにしなければならない」(政府高官)との計算も働く。

 だが、露側は、ショイグ国防相が稲田氏との会談で北極海航路について言及したものの、中国について直接言及しなかった。2プラス2では、岸田、稲田両氏が南シナ海での一方的な基地建設を進める中国に懸念を示したが、露側から反応はなかった。

 「アジア太平洋地域における安全保障に関し、残念ながらブロック主義的なアプローチが残っている」

 協議の席上、ラブロフ氏はこう述べた。「ブロック主義」として念頭にあったのは日米同盟とみられ、日露間の埋めがたい溝をうかがわせた。

(杉本康士、小野晋史)

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