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【豊洲問題】地下水再調査で基準100倍のベンゼン 小池百合子知事の判断に注目

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【豊洲問題】
地下水再調査で基準100倍のベンゼン 小池百合子知事の判断に注目

豊洲市場=東京都江東区(大井田裕撮影) 豊洲市場=東京都江東区(大井田裕撮影)

 豊洲市場(東京都江東区)で都が地下水モニタリングの再調査を行い、環境基準を上回る有害物質が検出された問題で、前回9回目に環境基準の79倍に当たる有害物質「ベンゼン」を検出した地点から、最大で基準値の100倍のベンゼンが出ていたことが18日、関係者への取材で分かった。都は9回目を「暫定値」としてきたが、データが裏付けられる結果となった。

 19日に開く「専門家会議」で結果を正式に公表し、評価を仰ぐ。小池百合子知事はこれまで、老朽化が進む築地市場(中央区)を豊洲に移転する可否を「再調査の結果を待ち、総合的に判断する」と述べており、対応が注目される。

 今年1月公表の9回目の調査では、201カ所のうち72カ所から有害物質が検出されるなど数値が急に上昇した。このため、再調査は高い数値が出た地点を中心に29カ所で実施。関係者によると、複数の地点から環境基準を超える有害物質を検出し、検出されないことが基準となっているシアンも出た。9回目に79倍のベンゼンを検出した地点の水は複数の機関が分析した結果、八十数倍から100倍の数値だったという。

 地下水モニタリング調査は平成26年から実施。7回目まではいずれも環境基準を下回っていた。昨年9月公表の8回目で、環境基準の1・1~1・4倍のベンゼンと、1・9倍のヒ素が検出された。

 専門家会議では、昨年秋に水位を一定に保つための「地下水管理システム」が本格稼働した影響で水の流れが変わり、9回目の数値が悪化したとの見方も出ている。

 一方、築地市場では都が25年に実施した土壌汚染調査で、環境基準の2・4倍に上るヒ素などの有害物質が検出されたことが明らかになっており、施設の老朽化も指摘されている。

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